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人にもうつる!!かゆくてたまらない犬の疥癬による皮膚

獣医師
久保田 武
[記事公開日] 2021-11-15 [最終更新日] 2021-11-15
ワンちゃんにみられるトラブルの一つに皮膚の疾患があげられます。

脱毛したり、かゆみが止まらなかったりと様々な症状で困っている飼い主も多いと思われます。

今回は皮膚疾患の1つで強いかゆみをともない、しかも人にもうつる疥癬(かいせん)についてかいていきます。
[ 目次 ]
人にもうつる!!かゆくてたまらない犬の疥癬による皮膚
強いかゆみをともなう疥癬についてまとめました。

あなたのワンちゃんの皮膚病は疥癬が原因かもしれません。

疥癬とは?

疥癬とはイヌセンコウヒゼンダニというダニの一種によってひきおこされる皮膚疾患です。

疥癬は動物の皮膚に寄生します。特に耳・肘・お腹・後肢で多く検出されます。

疥癬は動物同士の接触により感染することが多いです。

例えば
①ドッグラン
②ペットショップ
③トリミングサロン
④タヌキ・キツネなどといった野生動物との接触

などでもらってくることがあります。

疥癬の症状

疥癬の症状はまずなんといっても「強いかゆみ」です。

かゆみの原因は
①皮膚に寄生し、トンネルを形成することによる機械的刺激
②ダニの排泄物やダニの分泌物

などがあげられます。とにかく強いかゆみがみられ、寝れなくなるくらいずっとかゆみが続きます。

また、皮膚に病変が認められることがあります。

例えば、
①体にブツブツができる
②皮膚が赤くなる
③フケ

などといった病変が多くみられます。

疥癬によるかゆみは季節に関係なく発症することが特徴です。

疥癬の診断は?どんな治療をする?

疥癬の診断方法は病変部位の皮膚掻爬検査を行い、虫体や虫卵を検出することです。

削った皮膚を顕微鏡で観察し、虫体および虫卵がみられたら疥癬確定です。

ちなみに皮膚掻爬検査による疥癬の検出率は一般に20〜50%といわれています。そのため、検査は皮膚を複数箇所削っておこないます。

他に身体検査時に他に耳の病変部を刺激すると、後肢で耳をかこうとする「耳介―後肢反射」が多くみられます。

疥癬の治療は駆虫薬を用います。ノミダニの駆虫薬であるネクスガード・ブラベクトで効果がみられています。

他にもフィラリアの駆虫薬であるイベルメクチンを使うこともあります。

同居犬がいる場合、疥癬に感染している可能性があります。すべての犬に対して治療を実施しましょう。

また疥癬と診断された場合、ワンちゃんの住居などといった環境が疥癬により汚染されている可能性があります。

というのも疥癬は乾燥に弱いですが、湿度が保たれた環境では長期間生存するためです。

そのため、ワンちゃんの生活環境の清掃をおこないましょう。
①生活環境の掃除機・拭き掃除
②使用しているタオルの熱湯消毒

など、生活環境を徹底的にキレイにしましょう!

疥癬は人にうつる?

ワンちゃんが皮膚をかゆがり出してから、自分も皮膚がかゆい気がする…それは疥癬が原因かもしれません。

というのも疥癬は人にうつることがあります。人にうつった場合、強いかゆみが認められます。

もし飼っているワンちゃんがかゆがってから飼い主様にもかゆみがうつったなどといった症状がみられたら、すぐに動物病院を受診しましょう。そして、ワンちゃんが疥癬と診断されたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

その際に「飼っている犬が疥癬と診断された」という旨を伝えてください。

まとめ

疥癬はワンちゃんだけでなく人にもうつる皮膚疾患です。そのため、飼っているワンちゃんがしきりにかゆがっているときは注意が必要です。

疥癬は適切に治療することで完治できます。

①耳・肘・お腹・後肢の強いかゆみ
②最近犬・野生動物との接触があった
③飼い主にもかゆみが生じている

以上が当てはまる場合、疥癬かもしれません。当てはまる場合はかかりつけの動物病院の先生に相談しましょう。

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