犬の病気・猫の病気・大切なペットと一緒に暮らすためのペットの情報サイト 「ウィズペティ倶楽部」 「愛猫の観察こそ飼い主の義務」

× 閉じる × 閉じる
HOME > 愛猫の観察こそ飼い主の義務

愛猫の観察こそ飼い主の義務

愛玩動物飼養管理士
松尾猛之
[記事公開日] 2021-07-16 [最終更新日] 2021-07-16
猫は周りに構ってほしくないマイペースな生き物。猫は調子が悪いことを隠す生き物。
どちらも当たっているように思えて、実は大きな間違いなのかもしれません。
同じ家で暮らす家族だから、構ってあげたい。調子が悪いことに気づいてあげたい。
そう考えられるように、まず、愛猫をもっとよく見つめてあげることからはじめましょう。
[ 目次 ]
愛猫の観察こそ飼い主の義務
犬は散歩とか大変だけど、猫はずっと家にいるだけだから、ラクだよ。
よくこんな言葉を目や耳にしますが、「ラク」というのは、人間の側の一時的な感情でしかないことを思い知った経験がある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

あの時、ちゃんと見てあげていたら。変化に気づいてあげられていたら。

前提として、普段の様子という基準がないことには、変化に気づくことはできません。
基準を作るために必要なのは、日常的な「観察」によるデータの収集、蓄積です。

ほっといてもいいが、関心は止めずに

猫は単独で狩りをする生き物で、野生の中でも群れて生活することが少ないといわれています。
それを受けて家にいる猫も、自由気まま、マイペース、ひとりで過ごしていても苦にならない、というイメージで接しておられる方も多いかと思います。

「犬は人に付き、猫は家に付く」という言葉もありますが、たしかに触りたい、モフモフしたいという欲求が止められず、愛猫に過度な干渉を行って嫌われてしまうことは珍しくありません。

だからといって逆に、一般的な習性を鵜呑みにして「ごはんと水を置いて、たまにトイレを掃除すれば十分」となってしまうと、忙しいから、時間がないからという人間側の事情も重なって、愛猫に対する「良くない無関心」が生まれてしまいます。

無理に距離を詰めようとするのはいけませんが、姿が見えなくても「たぶんあの辺で寝ている」といった、最低限の関心を持ち続けておくことは、とても大事です。
例えるなら、操作していなくても、電源は切ることなく電波を発信し続けているスマホのような感じでしょうか。

愛猫の観察こそ飼い主の義務

愛猫こそ、あなたをよく見ている

あっちを向いてのんびり過ごしているように見える愛猫も、実はリビングの中にいるあなたのことを、ずっと気にかけているのではないでしょうか。

猫には人間以上の感覚が備わっていますから、目に見えていなくても、人間の動きを察することは容易にできるでしょう。

聴覚はもちろんのこと、ヒゲというセンサーで見ている(視覚に頼らない猫も多いといいます)こともありますから、向こうを向いていても人間の挙動ぐらいは丸わかり、かもしれません。

在宅勤務中、席を立った瞬間にタワーから降りてくる猫もいます(ウチの猫です)。

いわゆる遊んでほしいアピールですが、いつ私が動くかも分からないのにすぐ反応できるということは、寝ている姿勢でもこちらへの気持ちを切らしていないことの表れかな、と思ったりします。

愛猫の観察こそ飼い主の義務

いろんな距離で眺めたら、山ほどの発見がある

寝相、くつろぎ方、ごはんの食べ方、水の飲み方、おもちゃの噛み方、トイレの姿勢、毛づくろい、歩き方、走り方……愛猫が見せてくれるいろんな動きのすべてに、それぞれのフォームがあります。

遠くからでも近くでも、毎日のように愛猫の生活を気にかけていると、
例えば「朝の○時ぐらいに、あの場所でこんな恰好で過ごしている」といった、行動の習慣化が見えてくることもあるでしょう。

「いつもとごはんの食べ方が違う。口内炎かな?」といった気づきを得ることができるのは、日々の観察でいつもの食べ方を知っている人だけですし、
「いつも香箱座りなのに、今日は違う。調子悪いのかな?」という気づきも、普段から香箱座りで過ごしていることを知らないと得られません。もともと香箱座りをしない、あるいは苦手な猫もたくさんいますからね。

特に、我が家に来るまでのバックボーンが見えにくい保護猫の場合には、観察の積み重ねで個性をつかみ取ることが、とても大事になります。

体が軟らかく、いろんな動きができる猫ですから、「この子には、こんなクセがあるんだ」という発見は、間違いなく山のようにあると思います。

遠くからなんとなくでも、近くで凝視でも、猫の様子はいろんな形で眺められますから、自宅にいる時間はぜひ習慣にしてみましょう。

愛猫との幸せを増やす、観察の積み重ね

観察もコツコツと続けていけば、だんだんと愛猫の心の中も、分かるようになってきます。

やがて「私は自由だけど、飼い主さんにはちゃんと気にしてもらえている」という気持ちが愛猫にも伝われば、スキンシップの時間もだんだんと増え、さらに深い観察も可能になります。

あと、観察の記録はアナログでもデジタルでも、できる限りいろんなツールを駆使して残しておきましょう。小さな気づきや発見は、時間が経てば意外とあっさり忘れてしまいやすいものです。愛猫の暮らし方について、その基準や変化を詳しく把握するためにも、記録する習慣もあわせておすすめします。

愛猫の体調だけではなく、心の中や同居猫との関係など、ちょっとした変化を見逃さないことが、愛猫との幸せな時間をより長く、より濃いものにできると考えてみてください。

ページ先頭