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知っておこう、犬の妊娠と出産まで

獣医師
小島成承
[記事公開日] 2020-08-31 [最終更新日] 2020-08-31
大切な愛犬に子供を産ませたいと思う飼い主さんも多いと思います。
しかし何をしたらよいのか、何に注意すればよいのかわからないことばかり・・・。
そこで今回は妊娠から出産までの流れ、注意する点を説明していきたいと思います。
知っておこう、犬の妊娠と出産まで
自分の愛犬に対して“子供を育てる姿をみたい”や“この子の子供をみてみたい”と思う飼い主さんも少なくありません。しかし我が子に妊娠させるには何が必要でどういった環境がよいのか?そもそも注意する事は何なのかわからないこともたくさんあると思います。
今回はまずは妊娠から出産するまでの注意点を説明していきたいと思います。

雌犬の発情周期

犬の発情周期とは“発情前期”“発情期”“発情休止期”“無発情期”の4期に分けられます。
犬ではこの周期を5〜12ヶ月間隔で繰り返します。
ただこの周期は犬種はもちろん飼育している環境などにも左右されることがありますので個体で変わってくることもあります。

発情前期
この時期は外陰部の腫大や充血がみられ、飼い主が“発情が来た”と外見から判断できる時期になります。
約8日間続き雄犬は雌犬に興味を示す時期ですがここでは妊娠が成立しません。

発情期
発情期は約10日続きます。この時期が交配するのに適した時期です。雌犬も雄犬を許容します。
この時は外陰部の腫れや出血は薄くなるもしくは消失します。

発情休止期
この時期では雄犬を許容しなくなり、発情出血も完全におさまります。約2ヶ月間続き、この時期が妊娠期間に相当します。妊娠してない場合は偽妊娠などの症状をしめすことがあります。

無発情期
卵巣の活動が休止する時期で個体にもよりますが5〜8ヶ月続きます。
早いものだと4ヶ月で終わったり、最長で12ヶ月無発情期が続く場合もあります。

*偽妊娠・・・妊娠が成立していない場合でも妊娠と同じホルモン支配が起こり、大事な人形を自分の子どものように匿ったり、乳腺が張り乳汁が分泌されたりします。中には食欲が減ったり、乳腺炎を起こしたりする場合もあるのでホルモン剤を投与したりして抑える事もあります。

知っておこう、犬の妊娠と出産まで

妊娠時期とその注意点

上記でも示したように交配が成立する時期は発情期になります。
発情期に入り約3日目に排卵が行われます。排卵されて大体4〜5日すると受精できる状態となります。
また犬の精子も子宮の中でおよそ5日間は生存可能と言われていますので、タイミングとしては排卵がされてからでも充分に受精はできます。
ここで難しいのがどのタイミングが発情期なのか?ということです。
これに関しては獣医さんに検査をしてもらうのは1番早いと思います。方法としては膣内のスメア検査やプロジェステロンというホルモンの検査などをしてみてもらう方法があります。

知っておこう、犬の妊娠と出産まで

妊娠から出産

妊娠の確認は基本的にはエコー検査が一番早く知ることが出来ると言われています。
その時期が大体妊娠30日以降です。したがって交配から計算して30〜40日くらいで一度獣医さんに確認してもらうのが良いでしょう。
妊娠が確認できたら次は母犬の栄養管理です。妊娠が確認できるまでは基本的に食事量は変えなくて良いとされています。食事量を変えるのはお腹の中の赤ちゃんが大きくなるタイミング、大体妊娠40日後くらいから増やして行くのが良いとされています。いきなり食事量を増やすのは母犬にとって辛いので、徐々に増やすのが良いでしょう。増やすのは赤ちゃんの数によって変えるのが理想ですが大体30〜50%ほどを目安に増やすのが一般的です。この時に栄養に偏りがないようにバランス良く増やすのが理想です。
また早めに与えすぎて太りすぎたりすると陣痛が弱かったりと出産の際に弊害がでる恐れがあるので注意しましょう。

知っておこう、犬の妊娠と出産まで

出産

犬の平均妊娠期間は58〜63日です。これは個体差でバラツキもあるため、早くから準備はしておいた方が良いです。
犬は“安産の象徴”とされていますが、難産になり帝王切開も珍しくはありません。早めに獣医さんに連れていき、レントゲンで頭数や赤ちゃんの大きさと骨盤の広さなどを確認してもらうと良いでしょう。
頭数が少なく赤ちゃんが大きいと自力では産めない可能性が高いので予め獣医さんと相談し、帝王切開の話もしておくのも大事です。
出産の兆候として体温の低下、食欲の低下、巣作り行動、乳汁の確認、破水などがあります。
こういった兆候がみられたら一度獣医さんに連絡をして指示を仰いでもらうのが一番早いと思います。
実際には大量のタオルや温める道具、できれば赤ちゃんと胎盤がくっついているへその緒を結ぶ糸など準備しておきます。あまり周りでバタバタとすると母犬が緊張してしまい陣痛が弱くなったりするので事前に準備し、出来るだけ落ち着いた環境を作るよう心がけましょう。
出てきた赤ちゃんが産声を挙げずに、息を吸えてない場合はタオルで口の中の羊水を拭い、首根っこのあたりをこすったり、引っ張ることで呼吸の補助をしてあげます。この時になるべく振らずに補助をするようにしましょう。
へその緒に関しては生まれた赤ちゃんの1cmくらいで糸で結んであげて胎盤側を切るようにします。
ただこういった補助を必要とせず自力で産める犬もいますので様子をみて判断しましょう。
出産に時間がかかると母犬の容態も悪くなるので、緊急で帝王切開をしている動物病院を調べておき、すぐに連れて行ける準備もしたほうが良いです。

知っておこう、犬の妊娠と出産まで

まとめ

おそらく初めて妊娠、出産はペットだけではなく飼い主さんにとっても多くの心配事を抱えると思います。
その時は予めかかりつけの獣医さんと相談してもらいこまめにみてもらう事でより安全に出産させる事が可能です。出産時の補助の仕方とかは実際に獣医さんにレクチャーしてもらうのが一番はやいと思います。
母子ともに安全に健康に出産するためには事前の準備が最大のポイントとなりますのでわからない事不安の事があればすぐにかかりつけの病院に相談するようにしましょう。

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