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猫と赤ちゃんは同居できる?同居の際に気をつけたい事や対策を説明!

動物看護士
宮井 智美
[記事公開日]  [最終更新日]
猫と赤ちゃんが触れ合っている姿は、微笑ましくて可愛らしいものですよね。しかし、怪我や病気などの心配があることも事実です。そこで今回は、猫と赤ちゃんが同居する際に気を付けなければいけないことや対策方法などをまとめました。
猫を飼っているお宅で赤ちゃんが生まれる方、赤ちゃんがいる家で猫の飼育を検討されている方などの参考になさってみてください。
[ 目次 ]
猫と赤ちゃんは同居できる?同居の際に気をつけたい事や対策を説明!

猫と赤ちゃんは同居できる?

猫がいる家庭で赤ちゃんが出来た時、祖父母世代に猫と赤ちゃんは一緒に暮らせないと言われたという話をたまに耳にします。猫は家族の一員なので、そう簡単に手放したり出来ないと悩まれている方も多いのではないでしょうか。

確かに一昔前、猫は外飼いも多く外出自由の猫がほとんどでしたので、猫が外のウイルスや寄生虫を室内に運んでしまっていました。そのため衛生面から猫と赤ちゃんはなるべく一緒にさせないほうがいいと言われていたのです。

しかし現在は室内飼いの猫がほとんどになり衛生面も清潔になってきたほか、猫に対する予防医療の向上で、猫と赤ちゃんが同居することは可能だと言われています。

さらに赤ちゃんの情緒面の発育にも、猫や他の動物と小さいうちから一緒に生活することは良い影響を与えると言われているのです。

けれども実際に赤ちゃんと猫が同居する際には、注意しなければ大きな事故や病気に繋がることがあるのも事実です。
赤ちゃんと猫がお互い快適に暮らせるように、注意と工夫をしてあげましょう。

同居の際に気を付けること「病気」

・アレルギー

赤ちゃんが発症するアレルギーにはハウスダストや花粉症など様々なものがありますが、多くの場合生後1年を経過してから発症します。けれども生まれつき症状を持っていることもあります。

動物に対するアレルギーの中でも代表的なものが猫アレルギーです。一言で猫アレルギーと言っても、その症状は目が多少かゆくなる程度の軽度のものから喘息を引き起こしてしまう重度のものまで様々です。

赤ちゃんが生後すぐに猫と同居することによって猫アレルギーのリスクを減らすことが出来るという研究結果もありますが、はっきりとは証明されていません。

猫アレルギーの多くは猫の皮脂、そして被毛に対してアレルギーを発症します。そのためアレルギーを引き起こさないためにも、猫の皮膚や被毛は清潔に保ちましょう。

しかし猫は自身でグルーミングを行うことが出来るため、過度なシャンプーは必要ありません。猫に対してストレスの引き金になってしまう恐れもあります。

被毛を清潔に保つためには、猫自身がグルーミングで取りきることが出来なかった被毛をブラッシングで除去してあげることが良いでしょう。また、毎日蒸しタオルで猫の被毛を撫でるように拭くことも効果的です。

そして床に落ちた猫の被毛対策も忘れてはなりません。特にハイハイしだした赤ちゃんは、猫の毛を集めてモップのようになってしまう事があります。

定期的に掃除機をかけ、粘着クリーナーを使用し気が付いた時にすぐに掃除できるようにしておきましょう。全自動掃除機などを使用するのも効果的です。



・寄生虫

赤ちゃんと同居する際には、猫は完全室内飼いが理想的です。しかしもともと外出自由の猫だったりお散歩に出る猫だったりする場合、急に室内のみで飼育するのが難しくなってしまう事もあるでしょう。

前述の通り、猫は外から寄生虫を運んできてしまう事があるため、赤ちゃんと同居する際には猫に対する寄生虫の予防を徹底しなければなりません。寄生虫は人間に感染するものも多く、飼い主や赤ちゃんにもうつってしまう事があります。

人に感染する代表的な寄生虫は、ノミやダニなどの外部寄生虫、そして腸の中に寄生する回虫などの内部寄生虫に分けられます。

外部寄生虫は感染すると皮膚炎を起こし痛みや痒みを伴います。内部寄生虫は寄生する場所によって様々な全身症状を引き起こし、中には重篤な症状を引き起こしてしまう事もあるのです。

猫の寄生虫予防の方法は、飲み薬のタイプや皮膚に塗布するタイプなど様々なものがありますが、一つで外部寄生虫も内部寄生虫も予防できるものが多くあります。

予防薬は動物病院で処方してもらえますので、人間への感染予防のためにもしっかりと予防してあげるようにしましょう。

また、室内外の猫であっても油断は禁物です。飼い主の靴底に付いている虫卵などからも感染してしまう恐れがありますので、予防はしっかり行いましょう。

猫と赤ちゃんは同居できる?同居の際に気をつけたい事や対策を説明!

同居の際に気を付けること「怪我」

猫との同居の際に一番心配になるものが、猫が赤ちゃんに怪我をさせてしまうのではないかという事ではないでしょうか。猫は臆病な動物なので、基本的には赤ちゃんに自分から引っ掻きに行くことはあまりありません。

しかし赤ちゃんが猫の毛を引っ張るなど猫が嫌がることをした際には、猫が赤ちゃんを引っ掻いてしまったり噛んでしまったりすることはあるでしょう。

そのため赤ちゃんがまだ生まれたばかりの時にはベビーベットやハイローラックなどに赤ちゃんを乗せるようにし、赤ちゃんが猫に触れることが出来ないようにしてあげましょう。

また、定期的に猫の爪を短く切っておくことも重要です。爪が伸びていると少し手が当たっただけでも赤ちゃんの薄い皮膚が切れてしまう事があります。猫の爪にネイルキャップを装着するのも効果的でしょう。

同居の際に気を付けること「事故」

猫を飼育する際には、怪我だけでなく事故にも気を付けてあげなければなりません。

なかでも代表的な事故が誤飲です。首輪の部品やおもちゃなど、猫の飼育グッズの中には細かいものが多くあります。それらはなんでも口に入れてしまう赤ちゃんが誤飲してしまう恐れがあるのです。

その他にも、猫の餌を誤って食べてしまったり、トイレの砂を飲み込んでしまったりと危険なものはたくさんあります。誤飲してしまったものの大きさによっては赤ちゃんが窒息してしまう恐れもあり、非常に危険です。

そのため赤ちゃんがハイハイしだして自分の意志で移動が出来るようになったら、餌の容器やトイレなどは赤ちゃんの手の届かないところ(チャイルドゲートの外や玄関など)に置くようにしましょう。

またおもちゃなどは遊んだ後にしっかりと片付けを行い、赤ちゃんが自力で出すことの出来ないところにしまうと良いでしょう。これは赤ちゃんだけでなく猫自身の異物誤飲の予防にも効果的です。

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