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猫のストレスのサインとその対処法について、ストレスのない生活環境を整えよう!

動物看護士
宮井智美
[記事公開日]  [最終更新日]
ペットとしての猫は人気が衰えることなく、2017年にはついに飼育頭数で犬を上回りました。そんな猫を飼育する際に、留守が多かったり小さい子供がいたりして、猫のストレスについて気になる方も多いのではないでしょうか?今回はそんな猫のストレスについてお話していきます。
[ 目次 ]
猫のストレスのサインとその対処法について、ストレスのない生活環境を整えよう!

猫は何がストレスになるの?

人は人間関係や生活環境など、様々なものがストレスを引き起こす原因となります。猫も同じように様々なものがストレスに関係していると言われています。
猫は主に生活環境の中にストレスを感じることが多く、さらにストレスを感じていることをなかなか行動や仕草に出すことがないため分かりにくいことが多いものです。
引っ越しなどの明らかな環境の変化では猫はストレスを感じていることが多いため、何かしらの対策をしてあげなければなりません。
また部屋の模様替えや部屋に響く工事や花火の音などでも、大きくストレスを感じると言われています。さらには新しい猫や犬を飼い始めたり、来客や子供に追いかけられたりと猫のストレスの原因は多岐にわたります。

猫のストレスのサインとその対処法について、ストレスのない生活環境を整えよう!

猫のストレスのサインは?

では猫がストレスを感じている際はどのような行動やサインが出るのでしょうか?
まずは嘔吐や下痢などといった消化器症状を引き起こすことが多いです。
また、いつもより餌を食べる量が少なくなったり、まったく食べなくなってしまったりする猫もいます。体重が急に減ってしまうほど食欲が無くなるような場合には、何らかの病気が潜んでいることもありますので要注意です。
さらに排泄面でもストレスを感じていると異常な行動をすることがあります。普段はしっかりトイレのしつけは出来ているのに、トイレ以外の所で粗相をしてしまうことがあります。膀胱炎などの症状でもトイレ以外での排泄は見られますが、ストレスが原因の際はトイレに間に合わないわけではなく、猫はわざとトイレ以外の場所で排泄をしてしまうのです。
さらに猫がストレスを感じると自傷行為に及んでしまう可能性があります。
多くの場合は過度のグルーミングによって毛玉を吐いてしまったり、脱毛の原因になってしまったりしまうのですが、重度になると尻尾を噛んでしまい断尾が必要になることもあります。そのため早期のうちにストレスに対して対処してあげないとなりません。
しかし猫は体調が悪くなってくると、それを隠そうとする本能があります。体調が良くなるまで人の目につかないところで療養し、静かに過ごそうとするのです。
そのため猫がストレスを感じていても行動や仕草に表すことは少なく、飼い主が気付いた時には体調を崩すほどのストレスを抱えていることも多くあります。
愛猫の行動をしっかりと把握して、少しでも早くストレスのサインに気付いてあげましょう。

猫のストレスのサインとその対処法について、ストレスのない生活環境を整えよう!

ストレスがたまるとどんな病気になるの?

猫がストレスを溜めてしまうと、様々な病気の原因となる可能性があります。
まずは心因性脱毛(しんいんせいだつもう)と呼ばれる、人間でいう円形脱毛症と呼ばれる皮膚疾患です。
また同じ皮膚疾患でも、ストレスによって過度なグルーミングを行ってしまうと舐性皮膚炎(しせいひふえん)と呼ばれるただれた状態の皮膚病になることもあります。
どちらの皮膚疾患も、適切な処置を行わないとどんどん脱毛や皮膚病の範囲が広がっていってしまいます。
さらに猫にとってのストレスは特発性膀胱炎の原因にもなり得ますので注意が必要です。
特発性膀胱炎は頻尿や血尿を引き起こす病気で、尿路閉塞の恐れもあります。一時的な水分摂取量の減少や食餌内容も原因の一つと言われていますが、多くの場合ストレスが原因であると言われています。
その他、猫のストレスは糖尿病や伝染性腹膜炎(FIP)など命に関わる病気の原因となることも知られています。
愛猫の病気のリスクを少しでも減らすため、後述する環境の整え方を参考にストレスの少ない生活を送れるよう工夫してあげましょう。

ストレスのない生活をするにはどうしたらいい?

猫のストレスの要因となっているものが明らかである場合には、まずはそれを取り除いてあげることが何よりも大事になります。
騒音などによるものでしたら窓を閉めてあげたり、生活する部屋を変えてあげたりしてあげると良いでしょう。
引っ越し等で環境を変えることが困難な場合には、出来るだけ以前使用していた臭いの付いているタオルなどを敷いてあげ安心させてあげましょう。猫のストレスを軽減するフェロモンなどのスプレーが販売されておりますので、それを活用することも有効です。
また、ストレスが溜まりにくい生活を送らせてあげることも大事です。
猫がストレスを溜めることの無いように隠れ家を用意したり、運動によってストレス解消できるようにキャットタワーの設置なども取り入れてあげるとよいでしょう。
さらに若い猫は遊ぶ時間を取り入れてあげることで、ストレスを発散することが出来ます。猫が好きなおもちゃを使って、時間をかけて遊んであげましょう。
来客や子供が苦手な猫では、年末年始などあらかじめ分かっている場合には思い切ってペットホテルなどに預ける事も有効です。しかし預けられる事の方がストレスを強く感じる猫もいますので、猫の性格などを考慮してうえで最適な対処をしてあげると良いでしょう。

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