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チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

愛玩動物救命士
若林 亜希子
[記事公開日] 2021-10-27 [最終更新日] 2021-10-27
世界で1番小さい犬、可愛さ満点のチワワ。

「小さい体とうるうるした大きな瞳」で人を魅了し続け、飼いたい犬ランキングには必ず上位にいる人気ぶりです。

体が小さくても元気で活発なチワワですが、繊細な部分も持ち合わせています。

チワワ特有の病気や成りやすい症状、気をつける年齢、実際に飼い続けていて多かった症状などをご紹介します。
[ 目次 ]
チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~
まんまるおでこに、クリクリうるうるの大きな眼、小さくてキュートなチワワは、見ているだけでも癒されますよね。

小さくても元気いっぱい。自分のサイズ感を無視し、大きな犬にも勇敢に立ち向かう。テンションが上がって走り回っている、と思ったら数分後には寝ているメリハリの良さ。

か弱そうなイメージですが、見た目と行動のギャップもチワワの魅力の1つです。

しかし体が小さい分、繊細な部分も多いのは事実。
同じ病気の手術だとしても、人間はもちろん大型犬とチワワでは、血管や臓器が比べ物にならないほど小さいため扱いが難しくなります。

「チワワがなりやすい病気」だけでなく、実際にかかった病気や、何歳くらいのときに起きやすいかなど、頭のほうからシッポのほうまでチワワ全体の病気をお伝えします。

世界一小さい犬と言えば?
「はい。チワワです。」
世界一可愛いと思っている犬と言えば?
「はい。チワワです。」

そんな風に答えてしまう人には、とくに読んでいただきたいです。一緒にチワワの健康を守っていきましょう。

■頭部

●水頭症(すいとうしょう)

脳や脊髄の周りを循環している脳脊髄液が増えて、脳を圧迫してしまう病気です。

先天性と後天性の2通りありますが、アップルドーム型の頭を持つチワワは、遺伝的に発症しやすい傾向にあります。

脳腫瘍や頭部に損傷を負ったりすることで後天的に発症することもあります。

症状としては、けいれん発作、意識障害、運動障害、麻痺、視力の低下や攻撃性の増加などが見られます。
治療には薬物療法や外科手術が行われますが、完治が難しい病気です。

水頭症は予防が困難です。他の犬種と比べて発症率がかなり高いので、発育状態を良く観察することが大切です。

また、見た目が可愛いからといって、極端に小さなチワワを選ぶのも考えものです。
水頭症は遺伝的な原因が多いので、お迎えするときにしっかりと説明を受けたり、「親犬まで確認すること」をお勧めします。

[気をつける時期: 生後数週間~1歳]


●脳炎

犬の脳炎は「脳が炎症を引き起こし壊死してしまう」怖い病気です。

脳炎の種類には
・肉芽腫性髄膜脳炎
・壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)
・壊死性白質脳炎 (ヨーキー脳炎)
などがあります。

チワワだけでなく、パグ、パピヨン、プードル、ヨークシャテリアなどの犬種が発症しやすいです。
脳炎症の考えられる原因は、感染症、免疫機能の低下、脳腫瘍などです。

症状は病気により少し異なりますが、てんかん、意識障害、歩行障害、運動障害、視覚障害などが見られます。

初期症状として「ふらつき」「首がかたむいている」「うまく立てない」「クルクル回る」などで気がつく飼い主さんが多いようです。

脳炎は症状が進行してしまうと元には戻らない病気ですので、早期発見が大切になります。

免疫抑制療法、抗てんかん薬、放射線療法などをつかって、現在の症状に対しての治療を行っていきます。

脳炎はまだ発症数としては少ないですが、専門的な診断が必要となるため、数字としてあがってきていないとも言えます。
診断をきちんとつけるためにはMRIなどの設備が必要になりますし、専門家の診断も重要です。

万が一のために「MRIやCTなど設備の整った動物病院がどこにあるのか」を調べておくことをお勧めします。

病気的になかなか見つけてもらえず、心配で「このままで治るの?誰か助けて。」とモヤモヤした時間を過ごすひともいると思います。

時間が勝負の病気もあります。
質問や心配を伝えるのはいけないことではありません。かかりつけの先生によく相談をし、セカンドオピニオンを積極的に行いましょう。

[気をつける時期: 年齢不問・1歳ごろや7歳以降の子に出た犬を確認しています]

チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

■心臓・呼吸器

●僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

チワワに多く見られる心臓病です。
僧帽弁が正常に閉鎖できず、心臓内で血液が逆流してしまう病気です。

心臓の音を聞くと、血液が逆流する音が「ザー、ザー」と聞こえます。

最初は大きな症状が見られないので、検診やワクチンのときなどに獣医師さんから指摘されるまで、なかなか気づきません。X線検査や心エコーでさらに詳しい検査をして診断されます。

進行していくと、咳をしたりゼーゼーと苦しい息づかいをするようになります。
さらに進行すると、肺に水が溜まる肺水腫をともない呼吸困難となり、突然死する場合もあります。

私も体験しましたが、チワワ仲間からも良く聞く病気です。高齢になればなるほど気にする必要があります。

基本的には治る病気ではなく、薬と上手に付き合っていくことになります。
早期発見、早期投薬開始がこの治療のキーポイントです。定期的に聴診してもらいましょう。

[気をつける時期:6歳以降]


●気管虚脱(きかんきょだつ)

チワワは気管虚脱をおこしやすい犬種です。気管が本来の強度を失い、押しつぶされてしまう病気です。

症状としては、呼吸困難になったり体温調節がむずかしくなり、咳が出るようになります。
とくに「ガーガー」と言うガチョウ鳴き様警笛はもっとも典型的な症状です。

運動や興奮して吠えたあとやご飯や水を飲んだ後に、乾いた咳をするようになったら注意が必要です。

肥満も気管虚脱のリスクを高める原因ですので、チワワを太らせないように気をつけましょう。

[気をつける時期:4歳以降]

チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

■泌尿器

●尿石症(尿路結石症)

腎臓、尿管、膀胱、尿道のなどに結石ができてしまうことを尿路結石と言います。

痛みを感じたり尿が出にくくなったりします。頻繁にトイレに行ったり、排尿に時間がかかる、尿が濁ったり血が混じる、といった症状が見られたら、早めに受診してください。

経験したことがある尿石は「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」です。

尿石の種類に関わらず、水分をたくさん取らせることが大切です。

ご飯をウエットフードにしたり、動物病院から尿石症の管理に役立つ特別療法食を指導していただき、改善や予防につとめましょう。

[気をつける時期:年齢不問・とくに6歳以降]


●腎不全(じんふぜん)

犬の腎不全は「急性腎不全」と「慢性腎不全」があります。

・急性腎不全は原因となることが起きてから、数時間から数日で腎臓の機能が一気に低下してしまう病気です。

急性腎不全の症状は、嘔吐、食欲不振、尿量の減少や全く出ない、などです。

急性腎不全は治療が遅れると命の危険があります。急いで病院へ行くようにしてください。

急性の場合は時間との勝負です。入院して治療を行うことが多く、体の水分を維持する輸液療法が主な治療になります。

・慢性腎不全は腎臓の機能が数か月~数年かけて徐々に低下していく病気です。

症状としては、多飲多尿、食欲不振、嘔吐、下痢、食べているけど体重減少、毛がパサバさしてきた、などです。
この場合、すでに腎臓の機能の低下がかなり進行しています。

さらに症状が進むと「尿毒症」になり、痙攣や震えが起こることがあります。口からおしっこのような臭いを感じたら、かなり進行していると思います。

慢性の場合、飼い主が気づいた時点ではかなり進行しています。症状としてあらわれたときは腎臓の75%以上の機能が失われていると言われています。

慢性腎不全は「ステージ1から4」まで分けられています。しかしステージ2くらいではあまり症状もでないので、3以降になっている場合が多いです。

慢性腎不全の治療は急性腎不全と違い「食事療法がメイン」です。
腎臓の機能は一度悪くると元に戻らないため、腎臓に負担をかけないための食事療法を行います。

腎不全の場合「たんぱく質」「リン」「ナトリウム」を制限する必要がありますので、獣医師さんの指導を頂き、腎不全専用の療法食を与えましょう。

慢性腎臓病のときは、食事療法とあわせて皮下注射などもしていました。
透析も視野に入れたことがあり、いろいろと準備をしましたが犬の負担を考えてやめました。

まだまだ人間のようには行きませんが、ご興味がある人は透析も選択肢にあると思います。

「急性腎不全」も「慢性腎不全」も両方経験しました。どちらも命の危機を感じた怖い病気です。
実際、死因の第3位は腎臓病です。

[気をつける時期:急性は年齢不問・慢性は7歳以降、高齢なればなるほど注意です]

チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

■消化器

●肛門囊炎(こうもんのうえん)

「おしりを床につけたまま、前足で前進前進」している姿は、何とも言えない可愛さがあるのですが、「何その歩きかた~。」と笑っている場合ではありませんよ。

犬は肛門の両脇にニオイを出す肛門囊(肛門線)があります。

普通は排便時に分泌液も一緒に出るのですが、チワワのような小型犬はおしりの筋力が足りず、分泌液を出しきれないことがあります。
その分泌液が溜まってしまうと、化膿や炎症をおこすことがあります。

おしりを気にしたり、床にこすりつけたりする様子が見られたら、かゆみや痛み、不快感を感じている証拠です。

肛門線絞りをして、分泌液を出してあげましょう。勢いよくでたり、キツイ匂いがありますので、シャンプーのときに絞ることをお勧めします。

定期的に肛門線を絞る習慣をつけると、肛門囊炎の予防になります。

自分ではできない人は、病院やトリミングに行ったときに一緒にお願いしましょう。

ひどくなると、なんと「おしりが破けます ! 」

炎症で熱を持つのでヒーヒー、ハーハーと苦しそうな息のしかたをしたりグッタリしたりします。
痛いときは触られたくないですし、隠れたり、高いところによじ登る姿も見ました。

おしりと言う部分はとてもデリケートですので、普段から綺麗にしてあげたり、チェックしてあげてください。

[気をつける時期:年齢不問]

チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

■目・皮膚

●角膜炎

チワワの可愛い眼は大きく突出しているので、外傷による角膜炎に気をつけなけなりません。

眼を気にしたり、涙や目ヤニが多かったり、まぶたの痙攣や眼の充血、眼の混濁、といった症状に日頃から注意をしましょう。

[気をつける時期:年齢不問」


●乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)

犬のドライアイです。目の表面が乾いて角膜と結膜に炎症が生じた状態を言います。

外気に触れている眼球の表面積が大きいチワワは発症しやすいです。

[気をつける時期:年齢不問」


●マラセチア感染症

マラセチア・パチデルマティスによって起こる皮膚炎や外耳炎です。
正常な状態でも犬の皮膚や外耳にいる微生物です。

アトピーや食物アレルギー、接触性皮膚炎が原因だったり、皮脂の生産が増したり、濡れたままでいたりするとマラセチアが増えてしまいます。

耳が垂れていないチワワでも、外耳炎は多いです。頭を振る、耳を掻く、耳が匂う、触ると嫌がる場合はマラセチアかもしれません。茶色~こげ茶色の湿った耳アカが出ます。

「耳」や「おしりの周り」「足のつけ根内側」に発症したことがあります。

薬をつけていても、しっぽの方にどんどん広がってしまったので、しっぽの毛を剃りました。
少し可哀想な姿に成りましたが、薬も塗りやすく治りがよくなったと思います。

抗真菌薬や専用のシャンプーを使用し、軟膏をぬる場合もあります。時間がかかるかもしれませんが良くなりますので気長に付き合いましょう。

[気をつける時期:年齢不問]

チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

■骨

●膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう・パテラ)

膝のお皿の骨が、正しい位置からずれたり、外れたりする病気です。形成異常がある先天性の場合と、転落などでの強い衝撃でおこる後天性があります。

「チワワのような小型犬は内側に脱臼することが多い」と言われています。外側に脱臼していたチワワも数匹見ていますので、両方あると思っていいと思います。

チワワがスキップをするように歩いていたり、3本足で歩いたり、足を引きずる歩きかたなどをしていたら要注意です。

チワワを長年飼っていますが、ほとんどこの症状が出てしまいました。

最初のチワワは譲って頂いたときからスキップしていましたが、私に知識が無く「楽しそうで可愛い」とさえ思っていました。今は申し訳ない気持ちでいっぱいです。
しかし最後の日まで、お散歩が大好きでスキップでニコニコと歩いていました。

経験から、チワワがなりやすい病気の上位に入ると思います。

お薬で治る病気ではありせんので、治す場合は手術になります。
手術をするかしないかは進行度やチワワの年齢によりますが、まずは「関節に負担の少ない生活をさせてあげること」が大切です。

[気をつける時期⇒年齢不問・とくに動きの多い1歳~5歳ごろ・9歳以降も骨が弱くなるので気にしてあげてください]


●大腿骨骨頭の虚血性壊死(レッグ・ペルテス)

大腿骨頭(太ももと股関節の付け根)が血行不良により壊死してしまう病気です。

チワワのような体重が少ない子はかかりやすく、生後1歳以下の若い時期に発症します。
血行不良が原因なのは分かっていますが、どうして血行不良になってしまうのかはわかっていません。

病気の進行を止めることはできないため、最終的には手術とリハビリが必要になります。

[気をつける時期⇒1歳以下・とくに7か月前後]

チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

■その他

●低血糖症

体が小さいチワワは、低血糖症を起こしやすい犬種です。

低血糖症になると、血液中の糖分の濃度が急激に下がってしまいます。とくに生後3ケ月までは低血糖症に十分に気をつけてあげてください。

ぐったりしていたり痙攣するといった様子が見られたら、すぐに受診してください。
可能なら、ガムシロを口内の上につけて急いで病院に行ってください。


●難産

小さいチワワは出産も命がけです。

チワワは特に体が小さいため、それだけで難産になる可能性が高いですし、品種改良を繰り返されて誕生した犬種なので自然分娩の割合も低めです。

チワワの頭の形状は先天性の病気を発症しやすく、出産後も水頭症などが発症していないかを確認する必要があります。

自然分娩が出来なかったときには、帝王切開などの医療的な処置をおこないます。そのときにもリスクがあります。

感染症にかかるリスクや、母親が自分の仔犬を産んだ認識が無いままだと、育児放棄をする場合もあります。

そして最悪の場合、母親が死亡してしまう可能性もあるので、「チワワの仔犬が欲しいから」という理由だけで、安易な繁殖は後悔することになるかもしれません。

チワワのブリーティングを行う際は、メリットだけでなくデメリットもしっかり学びましょう。

チワワに多い病気は?チワワがなりやすい症状~頭からシッポまで~

■まとめ

チワワと言う犬種だからこそ起きやすい病気や、体が小さいがゆえに起こる症状を覚えておきましょう。

チワワは小さくてとても繊細だけど、生命力は私たちに負けていません。
「人間より繊細な体の犬たちは、人間よりすぐれた回復力をもっています。」

飼い主のために、動物のために、獣医師さんたちは日々勉強をされています。動物の研究者たちは、動物の未来のために研究や検査、開発などに力を注いでくれています。

しかし、まずは飼い主さんが気づいてあげれられないと、助かる命も助かりません。

大好きなチワワのために、定期的なチェックや検査をしてあげてくださいね。そして該当する症状やいつもとは違う仕草をしたり、元気のない日が続いたらすぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

「すでに病気の診断を受け、頑張っている飼い主さんとチワワちゃんへ。」

完治が見込めない病気と判断されたときは、とても悲しい気持ちになります。
しかし、小さなチワワの体には、大きなパワーが秘められています。飼い主さんも「まだまだここから」と言う気持ちを忘れないでください。

「愛犬の専属の医者は私です。」私はそんな思いで、日々チワワのお世話をさせてもらっています。
皆さんの楽しいチワワライフに、お役に立てていただけたら嬉しいです。


★飼い主の皆さんと大切なワンちゃんが、1日でも1分でも、長く一緒に過ごせますように★

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