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犬が高齢になったらやっておきたい!安全・快適なお部屋作り

ペット栄養管理士
伊藤 悦子
[記事公開日] 2021-05-21 [最終更新日] 2021-05-21
犬が高齢になると、筋力や視力、聴力が弱っていままでできていたことができなくなります、また「認知機能不全症候群」といって人と同じように認知症になることもあり、「家の中でケガをする」「暑くても移動ができない」「トイレを失敗する」などさまざまなトラブルが生じやすくなります。犬も飼い主さんも安全にそして快適に過ごせるお部屋作りについて解説します。
[ 目次 ]
犬が高齢になったらやっておきたい!安全・快適なお部屋作り
犬が高齢になると、筋力や視力、聴力が弱っていままでできていたことができなくなります、また「認知機能不全症候群」といって人と同じように認知症になり、無目的にぐるぐる回るなど行動の変化が現れることも。

そのため「家の中でケガをする」「暑くても移動ができない」「トイレを失敗する」などさまざまなトラブルが生じやすくなります。犬も飼い主さんも安全にそして快適に過ごせるように、お部屋作りをしましょう。

犬が高齢になると起こりやすいこと

足腰の筋肉の衰えなどから、ちょっとした段差の上り下りが困難になったり、床で滑りやすくなったりします。さらに視力や聴力が低下することで、家具にぶつかったり、ささいなことに驚きやすくなることもあります。

また高齢性認知機能不全症候群の場合は、次のような症状がみられます。
 今までできていたしつけが急にできなくなる
 飼い主の声に反応しない、飼い主がわからない
 部屋の中を無目的に歩き回るなど行動の変化がみられることも。
 ぼんやり佇む
 慣れた場所なのに居場所がわからなくなる
 家具の隙間に入り込んで後戻りができない
 ドアがわからない、出口がわからない
 散歩やご飯を喜ばない
 昼夜逆転する・夜中に吠える
 トイレがわからなくなる、失敗する
 何もない空中を噛もうとする
 体に触れただけで驚いたり、怒ったりする

これらの行動の変化には、老化や認知症にだけでなく内分泌の病気や、関節の異常、中枢神経系の疾患などが潜んでいることもあります。今までとは違う行動や症状が現れたら、「年を取ったから」と決めつけずまずは動物病院に行って診察してもらいましょう。

犬が高齢になったらやっておきたい!安全・快適なお部屋作り

高齢犬のための部屋作り

犬が高齢になったら、部屋の安全を見直すことが大切です。家具の隙間に入り込む、段が登れないなど犬の行動に合わせた部屋作りを心がけましょう。

・大規模な模様替えはしない
安全な部屋作りのためにも、配置を変えたほうがいいと思うかもしれません。しかし急に家具の配置が変わると犬は困惑するようです。視力の弱った子は、自分の記憶を頼りに歩いている場合もあります。

大々的な模様替えはやらないようにしましょう。飼い主さんの転勤などで引っ越すなどやむを得ない場合は、なるべく以前の家具の配置を再現してあげましょう。

・家具の角にガード
視力の低下などから、部屋の家具を避けることができずぶつかってケガをしてしまうことがあります。後退をしたり避けたりすることが困難になることも原因です。パグなどの犬種は、目が前に飛び出ているので家具の角にぶつけると大変危険です。

家具や棚の角には、クッションになるようなものを付けておきましょう。人間の赤ちゃん用に作られたコーナーガードを利用するほか、「プチプチ」と呼ばれる梱包材を付けてもいいでしょう。小型犬の場合は、クッションを立てかけるだけでも効果的。犬の頭や目の位置を確認して取り付けてください。

・滑りにくい床にする
フローリングは犬が滑らないようにマットやじゅうたんを敷いてあげましょう。今まで普通に歩けていたフローリングも、足腰が弱って踏ん張れなくなって滑るようになります。関節を傷める原因になりますので、滑り止めが必要です。

ペット向けに作られた、パネルタイプのマットは汚れた部分だけ外して洗えるので便利です。ループタイプのじゅうたんは、犬の爪が引っかかってケガをする危険があります。ループタイプは避けてください。

・段差には小さなステップを
玄関などの段差が上り下りできなくなってきます。小さなステップを付けてあげましょう。市販のペット用スロープもおすすめです。

・階段にはガード
2階建て以上の戸建てでは、階段からの落下を防ぐためガードを設置しましょう。2階より上で過ごす子は降りられないように、1階で過ごす子は上がれないようにします。移動が必要な場合は、必ず飼い主さんがそばについてください。

・愛犬の寝床を快適に
寝床や、日中愛犬がよく過ごす場所の環境も見直しましょう。快適だと思って窓辺に置いた愛犬のベッド、実は隙間風が入ってきたり、エアコンの風が直撃しているかもしれません。

年を取ると体温調節もあまりうまくいかず、関節の痛みなどで移動も簡単にできないこともあります。飼い主さんは愛犬の高さまで身をかがめて、気温や風の当たり方を確認してみてください。

・アクセスしやすいトイレに
今まではちゃんとできていたのに、トイレ以外で排泄をするようになるのは「間に合わない」のかもしれません。

原因としては次のようなことが考えられます。
・泌尿器などの病気のため、
・膀胱の収縮が弱まったため
・関節の衰えや痛みで起き上がったり歩いたりするのがつらい
・視力の衰えでトイレの場所がわかりにくい

トイレの位置を寝床の近くなど、犬の生活圏内からアクセスしやすい場所に移動してあげましょう。一回り大きなトイレトレーにすると、多少お尻の位置がずれても失敗が減ります。

認知症のような症状が出てきたら

認知症のような行動が出てきたら、声をかけても犬がわからないことが多くなります。より安全対策が必要です。

・部屋を歩き回るワンちゃんには?
部屋を無目的にグルグルと歩き回る子がいます。部屋の壁や家具にぶつからないようにして、満足するまで歩かせてあげましょう。メッシュでできたサークルが販売されているので、中に入れてあげると安心です。

軽くて安価なラバー素材浴室マットを使えば自分でも作れます。マットは水が抜けるように穴が開いているので、ビニール紐などを使ってつなぎ合わせることが可能です。

小型犬は、空気で膨らませるタイプの子供用のプールがおすすめです。すでにサークルがある場合は、ウレタンマットや浴室マットでガードしてあげましょう。

・家具の間に入ってしまう子には
後退することができず、家具の間などに入り込んでしまう子がいます。マットなどを設置して入り込めないようにしておきましょう。目を離すときはサークルに入れることで予防できますが、対策を取っておくことは重要です。

まとめ

愛犬が高齢になると、今までできていたことができなくなります。老化や認知症のほかに病気が隠れていることもあるため、高齢に差し掛かったらまずは動物病院を受診しましょう。

それと同時に、愛犬が安全に快適に暮らしていけるような部屋作りをすることが大切です。危険やトラブルが減ることで、飼い主さんも安心して暮らしていけるようになります。

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