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どのくらい必要?猫の一日の運動量と具体的な運動方法

愛玩動物飼養管理士
遠藤円
[記事公開日]  [最終更新日]
猫は好奇心旺盛で自由気ままに動き回るもの。放っておけばそれなりに遊びながら運動できていると考えがちですが、時間といった具体的な数値で必要な運動量を知っておくと何かと役立ちます。今回は猫が一日に必要とする運動時間と、具体的な運動方法についてご説明していきます。
[ 目次 ]
どのくらい必要?猫の一日の運動量と具体的な運動方法
猫にもきちんとした「運動する時間」というものが必要です。運動することで身体機能を健康に保つことができますし、ストレス発散にもなります。では具体的にどのくらいの時間、猫に運動をさせればよいのでしょうか。

必要な運動量は猫の種類によって変化する

猫に必要な運動量は、その猫の種類によって変動します。たとえば短毛種はより多くの運動が必要で、長毛種は少なめで大丈夫というのが通説です。

・短毛種:20分~30分/日
・長毛種:10分~15分/日

時間いっぱい続けて運動させなくても大丈夫です。上記の時間を目安に、一日のあいだで小分けにしてもOK。猫の種類に合わせて目安時間程度遊ばせてあげることで、運動不足を解消しストレス発散にもなります。

運動不足になると心配なこと

猫が運動不足になると真っ先にに心配になるのが「肥満」です。成猫になるについれて子猫のころのように活発に動き回ることがなくなり、じっとしている時間が増えると運動不足になって肥満につながる不安も出てきます。肥満になってしまうと猫自身が体を動かすことが困難になってしまい、ますます運動をしなくなるという悪循環に陥る心配が!

運動不足は肥満のほか、足腰の健康を損なう危険もあります。運動が足りないと足腰の筋肉が衰えたり関節・骨も弱くなったりと、猫には不都合なことがたくさん出てきてしまうのです。

運動不足はストレスの原因にもなりうるので、そうならないためにも適度な運動を猫にさせてあげることは猫の健康を守るためには大きな役割を果たします。


どんな運動が猫には必要?

猫に運動をさせるなら、上下運動が運動不足解消に最適です。そのためにはキャットタワーなどを準備して、猫が登ったり降りたりの上下に動き回れる環境を作ってあげると良いでしょう。

広いスペースがあればそこで走り回らせるという運動もいいのですが、高いところに上って下りての繰り返しのほうが、猫の筋肉や骨・関節の健康を保つうえでも効果的です。平行に移動する運動より、上下に動くほうが運動量もより多くなります。

猫の運動で注目したいポイント

猫の運動不足解消のためには上下運動が一番効果的ですが、そのほかに猫の本能を刺激して好奇心を満たしてあげるような遊びの要素も取り入れてあげるとより良いですよ。たとえば以下にご説明するようなポイントに注目してみてください。


・狩猟本能を刺激

目の前を素早く動くものには、猫は興味を奪われて反応します。猫じゃらしのようなおもちゃで猫の注目をひいて遊んであげましょう。猫じゃらしは古典的なおもちゃですが、しなやかに動くので猫には「何かの生き物のように見える」ようです。猫の目の前で猫じゃらしをフリフリして飛びつかせる…このような遊びで動くものを捕まえたい本能を刺激して満たしてあげましょう。ネズミの形をしたおもちゃなどでも良いですね。

・遊びのタイミングは食前がベスト

ごはん前の少しお腹が空いているときは、猫の狩猟本能が高まる時でもあります。狩猟本能を刺激する遊びのほか、運動全般は食前に行うのが猫の体に負担がかかりません。

反対に避けたいタイミングは食後です。ごはんを食べた直後に遊びや運動をしてしまうと、胃に負担がかかり下手をすると戻してしまうこともあります。空腹で狩猟本能がむき出しになりやすい食前を見計らって遊んであげたり、運動するよう促してあげたりしましょう。

どのくらい必要?猫の一日の運動量と具体的な運動方法

運動と遊びのときに注意したいこと

猫に運動させるときに注意しておきたいことがいくつか解説していきます。これらに気をつければ猫も飼い主さんもハッピーに遊ぶことができますよ。


・誤飲や誤食につながるものは片付ける

床などに細々としたものが落ちていると、遊びに夢中になっているあいだに間違えて飲み込んでしまう危険があります。特にヒモ状のもので遊ぶときは、ひらひらとした動きにつられて飲み込んでしまうこともありますので注意しましょう。

・部屋を片付けて転倒を防ぐ

上下運動をさせたり、走り回らせたりと、室内で運動をさせるときは猫の安全を確保できる工夫をする必要があります。猫が転んだり高いところから転倒してしまわないよう、家具や生活雑貨類は片付けましょう。特に高い場所にあるものは、猫が上下運動している最中に足をかけたりして崩れてしまうこともあります。積み上げた空箱が崩れて、倒れてくるイメージをするとわかりやすいかもしれませんね。
猫が安全に遊べる足場を作ること、転倒してしまう危険を取り除くことを優先して運動スペースを確保してあげましょう。

・せがまれるままに遊び相手をしない

猫は気まぐれで、自身の都合で遊びに誘ってくることがあります。鳴きながら遊びに誘ってきても、その度に誘いにのって遊んであげてしまうと「鳴けばいつでも遊んでくれるんだ」という間違った認識をしてしまい、ずっと泣き続けるという悪習慣ができる心配。

猫の要求するままに遊びに付き合うことは避け、遊びのスタートとゴールは飼い主さんが握るようにすると良いでしょう。

・数種類のおもちゃを用意して留守番中でも遊べるように

猫は飽きっぽい気質の持ち主です。ひとつだけのおもちゃでは満足できす、すぐに別のおもちゃが必要になってくるでしょうが、これはこれで問題ありません。複数のおもちゃを用意して、猫を飽きさせない工夫をすることが大切です。

飼い主さんが主導権を握って遊ぶときのおもちゃ(猫じゃらしやヒモなど)と、留守番中に猫自身で遊べるおもちゃを用意しておくと、猫は飽きることなく遊び続けてくれるでしょう。留守番中にあずけると良いおもちゃは、ボール状のもので中におやつなどが入れられるものです。おもちゃの中のおやつを食べようと夢中になって遊んでくれるので、留守番のときに与えると便利です。

こまめに運動をさせて心も体も健康に!

猫に必要な運送時間はその種類や個体差によって変動しますが、毎日こまめに遊びながら運動をする習慣をつけることが猫の健康を守る上で大切です。また運動には体の健康を保つ効果ばかりでなく、ストレスを解消して心の健康を保つ効果も大いに期待できます。猫が思い切り遊べる環境をととのえ、おもちゃを併用しながら毎日こまめに運動時間を確保できるよう工夫してみてくださいね。

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