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ペット保険とは?愛するペットのもしものために。

獣医師
若林薫
[記事公開日]  [最終更新日]
昔に比べてペットが長生きになり、病気のリスクが増えています。
高額になってしまうこともある医療費の負担を少しでも減らすために、ペット保険についてご紹介します。
[ 目次 ]
ペット保険とは?愛するペットのもしものために。
 昔に比べてわんちゃん・ねこちゃんは長生きになっています。2019年度の調査ではわんちゃんの平均寿命は14年、ねこちゃんの平均寿命は15年だと言われています。25年前に比べて1.5~2.0倍程度長生きになっているそうです。
長生きのわんちゃん・ねこちゃんは病気やケガになるリスクが増えてしまいます。癌や心臓病などの難しい治療が必要な病気になってしまう場合もあるかもしれません。
家族として暮らしてきた愛しいわんちゃん・ねこちゃんには病気やケガになってもちゃんとした治療を受けてずっと元気でいて欲しいですよね。
技術の進歩とともに、獣医療の世界にも人の医療で使われるような先端医療が採用されることが多くなってきました。いままで治療できなかった病気も治療できるようになりつつあります。
 一方、病気やケガにかかる治療費も高額になる傾向があります。例えば、健康なわんちゃん・ねこちゃんでも起りうる誤食の治療費では、手術をするとなると費用が10万円を超えてしまうことも。癌や心臓病などの大病の治療費は合計で100万円以上必要になる場合すらあります。
人と違い、わんちゃん・ねこちゃんには健康保険の加入の義務がないため治療費は全額負担となってしまいます。しかし、最近ではたくさんの民間の会社がペット保険を始めています。
愛するわんちゃんやねこちゃんにずっと元気でいて欲しい。病気やケガになってしまったとき、できるだけよい治療を受けさせてあげたい。
そんな飼い主さんの負担が少しでも減るように、ペット保険についてご紹介します。

もしものときのペット保険

 ペット保険は毎月の保険料が発生するかわりに、わんちゃん・ねこちゃんが病気やケガをしてしまったとき、治療費の何割かを保険会社に支払ってもらえるというものです。人の国民健康保険とよく似ていますが、治療費の支払い率を飼い主さんが選ぶことができます。保険会社によって異なりますが50~80%の支払い率の中からプランを選ぶことが多いです。
ペット保険は保険会社各社によって様々なプランがあり、特約によってわんちゃん・ねこちゃんが他人にケガをさせてしまった、他人のものを壊してしまった場合の補償をしてくれるプランもあります。

月々の保険料はいくらぐらい?

 わんちゃん・ねこちゃんの健康をサポートする保険ですが、実際の保険料はいくらぐらいかかるのでしょうか?50%の支払い率のプランでは2000~3000円程度、70%の支払い率のプランでは3000~5000円程度が相場となっています。
ここで注意してほしいのは、わんちゃん・ねこちゃんの年齢によって保険料が高くなる、もしくは保険に入れない場合があるということです。わんちゃん・ねこちゃんの品種によっても保険料は変動します。

保険金を受取るための2種類の方法

 わんちゃん・ねこちゃんが病気やケガをしてしまったとき、どのようにして保険金は支払われるのでしょうか?
保険金の支払いには通常清算と窓口清算という2つの方法があります。通常清算とは、動物病院で治療費を支払った後に保険会社より保険金が支払われる方法になります。窓口清算とは、動物病院で保険証を提示し、治療費から保険金が差し引かれる方法になります。
窓口清算のほうが簡単で便利な清算方法ですが、動物病院が保険会社と提携していないと清算が行えない。プランによっては窓口清算に対応していない。といったデメリットもあります。

□通常清算の具体的手順
・動物病院で治療費を支払い、領収書や診断書を貰う。
・保険金支払いのための書類を記入し、領収書や診断書を添付し保険会社へ郵送する。
・保険会社より保険金が支払われる。

□窓口清算の具体的手順
・動物病院で治療費を支払うとき、保健会社発行の保険証を提示する。
・治療費から保険金が差し引かれた金額を動物病院に支払う。

ペット保険で補償されない病気

 実はペット保険はすべての獣医療行為を補償してくれるものではありません。例えば予防的医療行為はほとんどのプランでは補償対象外になっています。ワクチン接種や去勢・避妊などは全額負担になってしまうので気を付けてくださいね。
爪切りや歯石取り、漢方薬やサプリメントの処方なども全額負担になる場合が多いです。
保険加入前にわんちゃん・ねこちゃんが持っていた病気やケガ、先天性疾患などもほとんどのプランでは補償対象外になってしまいます。
治療費のお支払いで思わぬトラブルに巻き込まれないようにも、わんちゃん・ねこちゃんが加入する保険のプラン内容はしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

 わんちゃん・ねこちゃんは昔に比べて長生きです。長く生きることで病気やケガのリスクが高くなり、治療費も高額になっています。ペット保険に加入すると、月々2000~5000円程度の保険料を支払うことで、治療費の何割かを保険会社に補償してもらうことができます。
 ペット保険はすべての獣医療行為の治療費を補填してくれるわけではありません。必ず、わんちゃん・ねこちゃんが加入する保険のプラン内容はしっかりと確認しましょう。
わんちゃん・ねこちゃんは人生の伴侶です。これまでも、これからもずっと一緒に生きて欲しいですよね。病気やケガと上手に付き合うための方法の一つとしてペット保険という選択肢があります。ぜひご一考下さい。

ペット保険とは?愛するペットのもしものために。
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