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犬と猫の緑内障に対する緊急処置

獣医師
久保井春希
[記事公開日] 2020-04-13 [最終更新日] 2020-04-13
犬と猫における急な目の違和感。飼い主さまによっては2、3日様子を見てから来院される方も実際には多いです。しかし、緑内障などの緊急疾患の場合早期改善を行わない場合 視覚機能が消失してしまう場合があります。今回は緑内障に対する緊急的な処置を紹介していきます。
犬と猫の緑内障に対する緊急処置
眼球の中は眼房水と呼ばれる透明な液体で満たされ、眼圧を一定に保つことで形を保っています。緑内障は何らかの原因によってこの房水の排泄が阻害され、眼圧が高くなってしまうために様々な症状を引き起こす病気です。

症状

白目の充血、瞳孔の散大、角膜の濁りなどの症状があります。また、目が見えにくくなり柱や壁などによくぶつかるようになったり、段差につまずいたり、階段の昇り降りを嫌がるようになったりします。他には、目をしょぼしょぼさせたり、眼を細める、閉じたままとなる、涙が多くなるなどの症状がみられることもあります。強い痛みの場合には、食欲や元気がなくなり、頭や顔を触られるのを嫌がる様子がみられる場合もあります。さらに進行すると、眼球が腫大し、水晶体の脱臼や眼内出血などを起こして、視力の低下や失明に陥ることもあります。

犬と猫の緑内障に対する緊急処置

緊急的な内科的治療法

まず、眼圧を測定し眼圧が高い場合には眼圧を下げる治療をしていきます。

マンニトールやグリセオールなど浸透圧利尿剤を用いて眼圧を下げていきます。マンニトールを使った際にはフロセミドを併用することを忘れずに実施してください。

さらに点眼液としてラタノプロストやチモロールマレイン酸配合の点眼やドルゾラミド塩酸塩配合点眼液にて眼圧を下げていきます。

飲み薬では炭酸脱水素酵素阻害剤であるダイアモックスなどを使っていきます。この際にカリウムが下がってしまう為 著しく低カリウムの患者さんなどには注意が必要です。

犬と猫の緑内障に対する緊急処置

緊急的な外科的処置

外科的治療法として眼房穿刺を行い急速に眼圧を下げることがありますが、熟練した技術を有する為 まずは内科的治療法が先決です。

犬と猫の緑内障に対する緊急処置

すでに高眼圧が継続している場合

数日間 高眼圧が高い場合は眼圧を下げても機能の回復が難しい場合が多いです、この場合は眼球摘出術などを実施していきます。
緑内障にかかった眼球をそのままにしておいても 疼痛が続く事とぶどう膜炎に移行し感染を引き起こす可能性が高いからです。
眼球摘出をためらう場合はシリコンボールをいれることもできる為 主治医に相談してみてください。

犬と猫の緑内障に対する緊急処置

まとめ

眼科疾患は早期診断、早期治療が重要です。特に視覚の維持については早急な対応をしないことには難しくなる一方です。
普段と違った行動や目の違和感などをみて取れる場合 すぐに相談に行き眼圧等のチェックを受けてください。

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