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冬に多い猫の低温やけど。原因や症状、予防法を解説!

動物看護士
宮井 智美
[記事公開日] 2020-01-06 [最終更新日] 2020-01-06
冬の寒い時期になってくると猫のためにヒートマットやこたつなどを使用する方も多くいるでしょう。しかしそれらが原因で猫が低温やけどを引き起こす事があるのをご存知でしょうか?今回は低温やけどに関する情報や、適切な暖房器具の使い方をご説明していきます。
冬に多い猫の低温やけど。原因や症状、予防法を解説!

低温やけどとその原因

猫に起こるやけどは大きく分けて2種類あります。火などに触ってしまった時に起こる通常のやけどと、ヒートマットなど暖房器具の継続的な熱により時間をかけて引き起こしてしまう低温やけどです。

冬場はストーブや湯たんぽなどを使用することが多くなるため、猫がやけどを引き起こす危険も多くなっています。石油ストーブの上部に誤って乗って肉球をやけどしたり、湯たんぽの蓋が取れてしまい皮膚をやけどしたりすることもあるでしょう。

上記のようなやけどの場合は比較的すぐに症状が現れ発見しやすいことに対し、低温やけどは同じ場所に連続して熱がこもることによって引き起こされるやけどのため、発見が遅れがちになります。

そのため飼い主が発見した際には捨てに広範囲に広がってしまっていることも多くあります。症状が進むと雑菌が繁殖したり炎症が起きたりして治療が長引くこともあるでしょう。

低温やけどを引き起こすものは様々です。

猫に暖房器具として使用するヒートマットや湯たんぽ、ホッカイロなどはもちろん、猫によっては人が使用しているこたつや電気カーペット、石油ストーブやファンヒーターなど数多くのものが低温やけどを引き起こします。

低温やけどは同じ場所に長時間、一定の熱を当てることで発症します。しかし猫は寒くなってくると同じ場所に丸くなって寝ることで暖を取り、熱を逃がさないという習性があります。

そのためヒートマットの上にずっと同じ向きで寝ていたり、ストーブの前やこたつの中から動かなかったりする猫は低温やけどの危険性が高くなるのです。

また皮膚が薄くなっている老猫、体の小さな子猫、長毛種で毛刈りをして皮膚が露出している猫は熱を皮膚に通しやすくなっているためさらに注意が必要です。

低温やけどの症状

低温やけどに限らず、猫のやけどは以下の4段階に分けられます。

Ⅰ度…皮膚の表面(表皮)が赤くなってヒリヒリする状態
Ⅱ度…皮膚が赤くなり、水ぶくれができて痛がる状態
Ⅲ度…皮下組織までダメージを受け、知覚が消失するため痛みを感じない状態
Ⅳ度…骨や筋肉など、深い部位までダメージを受けた状態

低温やけどの初期症状としては、患部を気にして舐め続けたり、毛が抜けたりといった症状が現れます。多くの場合ヒートマットに接することが多く皮膚が薄い下腹部に起こることが多いですが、痩せている猫や老猫の場合、肘やかかとの部分にも発生します。

症状が進んでくると低温やけどした部分に細菌が繁殖し、膿んだりただれたりします。皮膚がめくれてしまい、ジュクジュクした状態になることも多いでしょう。この状態になってしまうと痛みを伴うことが多いため、触られることを嫌がる猫も多いようです。

しかし低温やけどに見られる上記の症状は、その他の皮膚疾患(ストレス性皮膚炎など)でも見られます。そのため低温やけどかな?と思った際には、猫がいた環境などを考慮したうえで判断し、早めに動物病院に診察に行くようにしましょう。

低温やけどの治療法

低温やけどに気が付いた場合は、まずヒートマットや湯たんぽなど、熱を持つものが患部に当たらないように気を付けましょう。熱を持たせてしまうと、どんどん症状が進んでしまう危険があります。

そして患部を冷やします。アイスノンや氷のうなどで冷やしますが、直接患部に当ててしまうと今度は凍傷になってしまう恐れがありますので、必ずガーゼやタオルに包んで使用しましょう。

動物病院で低温やけどという診断が下ると、まず患部の消毒を行い、やけどの状態によって抗生物質や抗炎症剤での治療を行います。主に内科的治療になりますが、傷口の程度によっては塗り薬での治療になることもあります。

また猫は患部を舐めてしまうため、細菌繁殖を防止するためにエリザベスカラーを装着します。エリザベスカラーをしても足で掻いてしまう場合などは服を着せたりして患部を守ります。

軽度の低温やけどであれば数日~数週間で完治しますが、重度になり範囲も広くなってしまうと皮膚移植などの外科手術が必要になる場合もあり、その場合は数か月かかる場合もあるでしょう。

冬に多い猫の低温やけど。原因や症状、予防法を解説!

低温やけどの予防法

低温やけどの予防のためには、冬場の暖房器具を猫に使用する際に十分に気を付けなければなりません。

ヒートマットや湯たんぽを使用する際には直接皮膚にあたることの無いよう、必ずタオルを巻いたりカバーを付けたりしましょう。また湯たんぽの蓋はしっかりと閉め、漏れることの無いよう注意しましょう。

またホットカーペットを使用する際には設定温度に注意です。40度以上に設定すると低温やけどしてしまう危険性がありますので、38度以下に設定し、同じ場所に長時間寝かせないようにしましょう。

さらにこたつに入る猫の場合、こたつの中の温度を低めに設定してあげたり、こたつの端に寝かせてあげたり工夫すると良いでしょう。

低温やけどは早期発見・早期治療が大事です。猫の皮膚状態を定期的に観察し、変化にいち早く気付いてあげることが何より大事な予防法となります。

暖房器具を正しく使い、真冬の寒さを快適に乗り越えられると良いですね。

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