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猫がトイレ以外で粗相をしてしまった!原因と対策

動物看護士
宮井智美
[記事公開日]  [最終更新日]
猫を飼育していると、トイレのしつけはしっかり出来ているにも関わらずトイレ以外で粗相をしてしまうことがあります。簡単に洗濯が出来ない場所にされてしまったり、臭いが取れなかったりするため困ってしまう方も多いことでしょう。今回は、そんな粗相をしてしまう原因と対策をまとめました。
[ 目次 ]
猫がトイレ以外で粗相をしてしまった!原因と対策

猫の粗相って?

通常、綺麗好きの猫はトイレのしつけが出来ていれば排泄はトイレでしかしないことが多いものです。しかし、何らかの原因でトイレ以外の所で排尿や排便をしてしまうことがあります。
粗相をしてしまう場所は猫により様々ですが、主に布団や絨毯の上などにしてしまうことが多いようです。また、一度粗相をしてしまった場所はしっかりと対処を行わないと再度粗相をしてしまうこともありますので注意が必要です。

しかし、トイレ以外で排泄をしてしまったからと言って、全てが粗相であるとは限りません。膀胱炎や腎不全など、排泄に症状が出る病気の可能性もあります。
そのため猫がトイレ以外で排泄をしてしまった場合は、それらの病気をまず疑い、動物病院の診察を受けることをおすすめします。トイレ以外で排泄してしまうことの原因が病気である場合には、病気の治療を行えばそれらは解決するでしょう。

猫がトイレ以外で粗相をしてしまった!原因と対策

猫の粗相の原因と対策って?

病気の可能性を排除したにも関わらずトイレ以外で排泄をしてしまう、いわゆる粗相の原因はいくつかあります。そしてそれぞれ対処法が違ってきます。
以下に一つずつまとめておきますので、猫の様子や状態を確認しながら何が原因となっているのかを見極めて、適切な対処を行ってあげましょう。

1.ストレス

猫の粗相の原因の中で一番多いと言われているのがストレスです。猫によってストレスになるものは様々で、突然の来客や工事の音、引っ越しや模様替えなどもストレスになり得るでしょう。また飼い主に怒られた際や、構って欲しい時などに粗相をすることもあります。

ストレスが原因の際はまずはストレスになっている原因を取り除いてあげるのが何より大切です。
静かな部屋にベッドを置いてあげたり、猫が安心できる環境を作ってあげたりすると良いでしょう。
また飼い主に構ってもらいたくて気をひこうとしている場合もありますので、その際はいつも以上に猫とコミュニケーションを取る時間を作ってあげてください。
おもちゃで遊んだり、ひたすら撫でてあげたりすることによって猫に満足感が生まれ、粗相が減ることでしょう。
ストレスを軽減するサプリメントやフェロモンスプレーなどを使用する方法もあります。動物病院で処方してもらえますので、相談してみると良いでしょう。

2.猫トイレ

綺麗好きな猫は、トイレの中に排泄物が溜まっていたり、砂が少なくなってしまっていたりするなど、トイレが汚れていることでトイレ以外の場所で粗相をしてしまうことがあります。
フードが付いたタイプの猫トイレを使用している方も多いかと思いますが、フードが付いていることによって臭いがこもってしまい、嫌がることもあるようです。
トイレは常に清潔に保つように心がけ、定期的な水洗いをして臭いがこもらないように気を付けてあげましょう。

また、複数の猫を飼育している場合は猫の数に対してトイレの数が少ないと、他の猫の臭いが付いたトイレが気に入らずにトイレで排泄をしなくなってしまう場合もあります。さらには猫の身体に対してトイレの大きさが小さいことも粗相の原因になるでしょう。

猫の適切なトイレの数は「猫の数プラス1個」です。3匹飼育している場合には、3個のトイレが必要です。また適切なトイレの大きさは、猫が排泄をする時に身体がすっぽり入るような、猫よりも一回り大きいサイズが理想的です。猫が好きなトイレで排泄出来るよう、しっかりと揃えてあげましょう。

また、使用しているトイレの砂が気に入らなかったり、トイレを置いている場所が騒がしい場所だったりすることも猫にとってはトイレで排泄をしない原因となります。

猫砂は固まるタイプや固まらないタイプ、紙製のものやウッドチップのものまで様々なものがあります。猫が何を好むのかを数種類試してあげると良いでしょう。
トイレの場所もリビングなどの賑やかな場所に置くのではなく、猫が落ち着いて排泄が出来るような静かな場所に置いてあげましょう。

3.老化

猫も老化が進むと、全身の運動能力も低下します。排泄をしようと思った時にトイレまで間に合わず、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうのです。
また認知症などの影響で、トイレの場所が分からなくなってしまうこともあります。

猫の老化の進行を抑えるサプリメントなどもありますが、残念ながら老化による粗相の場合は基本的に治す方法はありません。
トイレを寝床の近くに設置してあげたり、オムツを使用したりして対処してあげるようにしましょう。

4.習慣化

トイレ以外の所で粗相をすると、それが癖になってしまい習慣化することがあります。これは粗相をした際の臭いが残ってしまっているためです。そのため一度粗相をされてしまった場所は徹底的に消臭し、尿の臭いを残さないようにすると良いでしょう。
通常の消臭剤ですと人間が感じることの出来ない臭いが残ってしまうので、動物の排泄の臭いにも効果がある消臭剤を使用してください。

また、布団などの柔らかいものを好んで排泄をしてしまう場合もあります。足の感触を好んでしまっているため、洗濯や消臭をしても再度粗相されてしまうことが多いでしょう。

布団の素材を硬いものに変える、思い切って寝室には猫を入れないなどの対策が有効です。また、綺麗好きの猫は排尿をした際、足にかかってしまうことをひどく嫌います。
布団などですとそのまま吸収されてしまうのですが、撥水効果があるシート(ブルーシートなど)を敷いておくことによって排尿が足にかかってしまうという事を学習すると、その後その場所では粗相をすることが少なくなる事でしょう。
布団に粗相をされてお困りの際は、ぜひ試してみてください。

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