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犬の鼠径(そけい)ヘルニアとは?詳しくご紹介します!

動物看護士
仁木 亜由美
[記事公開日] 2019-05-13 [最終更新日] 2019-05-13
犬の鼠径ヘルニアは、足の付け根の部分にある隙間から、お腹にある腸や膀胱,子宮といった臓器が外に出てしまった状態のことを『鼠径ヘルニア』といいます。
この記事では、犬の鼠径ヘルニアの症状や原因、診断方法、治療方法、予防方法、かかりやすい犬種についてまとめました。
犬の鼠径(そけい)ヘルニアとは?詳しくご紹介します!

犬の鼠径ヘルニアとは?詳しく解説

足の付け根の部分を鼠径部(そけいぶ)と呼びます。本来、お腹の中に治まっているはずの臓器が皮膚をかぶって外に飛び出して、膨らんだ状態をヘルニア(脱腸)といいます。鼠径部に脱腸が起こった状態が鼠径ヘルニアです。私の愛犬も生まれつきの鼠径ヘルニアでした。

鼠径ヘルニアは、先天性で遺伝的な要因があると考えられており、子犬によく見られる病気です。隙間に腸が入り込んでしまった場合には、腸閉塞などを発症する危険性があるため注意が必要です‼︎

症状は?

ヘルニアの種類や程度,合併症の有無によって、症状は様々ではありますが、主に下記のような症状があらわれます。

・後ろ足の付け根(股の部分)に膨らみがある。
・バンザイをさせた状態で足の付け根を触るとコロンとした感触がある。
・消化管が締め付けられたり、ねじれたりすると腸閉塞を起こす。
→腸閉塞になってしまった場合、腸が腐ってしまう(壊死)場合もある。
・膀胱が飛び出すことがあり、排尿しにくくなったり、失禁してしまう。

また放置しておくと、大きくなってしまったり、嵌頓(かんとん)ヘルニアと呼ばれる血流障害を併発してしまいショック状態に陥り、命に関わる危険もあるので、注意しましょう‼︎

※嵌頓ヘルニアとは?:小腸や大腸などの内臓器官が、腹壁(ふくへき)の隙間から脱出し、もとに戻らなくなった状態のこと。

原因は?

先天性異常で鼠径部の筋肉に問題があることが原因の1つです。お腹の筋肉のない部分(筋肉の穴)が形成され、その部分から脱腸してしまうことが多いようです。

先天性異常の原因で発症する場合もありますが、強い腹圧が持続的または断続的に加わることによって、もともと存在する裂孔や隙間が広がって起こることもあります。飛び出してしまったお腹の中の臓器は、軽い症状の場合は簡単に押し戻すことができますが、押し戻せない場合もあります。

※腹圧とは?:お腹の中にある腹腔と呼ばれる内臓が収まる空間内の圧力のこと。
※先天性異常とは?:生まれてすぐの子犬や幼い年齢のうちに見てわかる外見上の異常が確認できたり、生まれつき体の機能に異常があること。

診断方法は?

・触診
・X線検査(レントゲン)
・超音波検査

あらわれている症状+上記の検査の結果に、もとづいて診断します。

治療方法は?

・外科手術
飛び出したお腹の臓器を元の位置に戻す手術を行います。

手術は麻酔のリスクもあるし、とっても心配ですよね。
鼠径ヘルニアになってしまったからといって、必ずしも手術が必要とは限りません。

子犬や幼い犬は成長と共に、その隙間が小さくなることもあります。
また軽い症状の場合は、ヘルニア部分を押すと戻るので心配がいらない場合もあります。

予防方法は?

鼠径ヘルニアを予防するのは、難しい病気です。そのため1番大切なのは「早期発見+早期治療」です。早いうちに見つけることにより、早い治療にも繋がります‼︎

もし『鼠径ヘルニア』と診断されている また 疑いのあるワンちゃん+飼い主さんがいましたら、小さな変化や病変+気づいたことなどがあったら、その際に写真やメモなどに残して、信頼のできる獣医師さんに相談しましょう。

最後に…

最後に、私事ではありますが、先程ご紹介させたていただいた愛犬のお話をさせてください。

愛犬が生まれつき『鼠径ヘルニア』をもっていると聞いてから、すぐに近所の動物病院に相談しました。診断は「大丈夫。心配ないよ。」といわれたので、安心して様子を見る日々を送っていました。

ですが病気のため、わずか2歳で虹の橋へ。亡くなってしまった原因は、また違う病気だったのですが…。それから病院のこと+ごはんのこと+お薬のこと、色々なことを考えるようになりました。

信頼できる獣医師さんがいらっしゃることは、とても素晴らしいことだと思います。でも時には、他の獣医師さんの意見を聞くことも大切で。1つの意見にとらわれ過ぎないことを愛犬から教えてもらった気がします。その意見だけとらわれてしまうと、もう1つの可能性を手放すことになるかもしれません。

それを愛犬にしてあげられなかったことが本当に心残りです。『鼠径ヘルニア』についても、してあげられることは、たくさんあったはずなのに…。後悔先に立たずですね。なので今は、亡き愛犬が懸命に生きて教えてくれたことを、一緒に生活している愛犬に大切に、大切に活かしています。

もし『鼠径ヘルニア』と診断されても、上手に付き合えますこと+また愛犬と健康で楽しい日々が送れることを心から願っております。最後まで読んでくださり、ありがとうございました‼︎

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