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現在発売されている動物用医薬品の猫ノミ駆除剤について

獣医師
永井秀明
[記事公開日]  [最終更新日]
猫を飼っているオーナー様は、猫の寄生虫対策には苦労している方が多いと思います。特に猫の外部寄生虫の代表とされるノミを、駆除して予防するにはどうすれば良いか、頭を悩ますと思います。現在発売されている動物用医薬品の猫ノミ駆除剤は多数発売されていて、どれを使用したらいいのか迷うと思います。今回は現在発売されている動物用医薬品の猫ノミ駆除剤について、お薦めする製剤を紹介します。その中から愛猫に最適な猫ノミ駆除剤を見つけて下さい。
[ 目次 ]
現在発売されている動物用医薬品の猫ノミ駆除剤について
愛猫が痒がっていたり、点々とした虫刺されが発見出来たら、ノミが寄生している可能性がありますノミの寄生を確認出来たら、早急に駆除しないとノミの大発生が起こります。そうなると、愛猫に強い痒みに苦しむことになり、大きなストレスを愛猫に与える事になります。そうならない様にする為に、愛猫に合った猫ノミ駆除剤を選んであげましよう。

世間に一番知られているフロントラインプラスについーて

猫ノミの駆除剤の代名詞にもなっているフロントラインプラスは、ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社(旧メリアルジャパン株式会社)から発売されています。最初はスプレータイプの全身投与でしたが、スポットオンタイプになり首の後ろに付けるだけるになり、オーナー様も愛猫も楽になりました。その後ノミの発育阻害剤の入ったフロントラインプラスが発売されました。フロントラインプラスはフェニルピラゾール系のフィプロニルと言う、成虫駆除成分と、昆虫成長抑制剤の(s)-メトプレンを含有しています。寄生するノミ成虫を24時間以内に、ネコハジラミを48時間以内にほぼ100%駆除します。(s)-メトプレンは、ノミの卵の孵化と幼虫からサナギへの変態を阻害することにより、ノミの寄生を予防します。優れたノミ駆除及び寄生予防効果は1.5カ月保持します。脂溶性の高い2つの有効成分が、皮脂を伝わって全身に拡散後、皮脂腺に貯留されます。その皮脂腺から皮脂と共に皮膚や被毛にに少しずつ再放出されるため、シャンプーや水浴の影響はほとんどありません。成分・分量は、1ml中フィプロニル100.0mg、(s)-メトプレン120.0mg入っています。用法・用量は、8週齢以上の猫の肩甲骨間背部の被毛を分け、皮膚上の1部位にピペット全量を滴下します。フロントラインプラスも発売されて月日がたちましたので、、ノミの薬剤耐性が心配されます。

フィプロニル、(s)-メトプレン製剤のジェネリック薬品のフィプロスポットプラスキャットについて

共立製薬から、フィプロニル、(s)-メトプレンのジェネリック薬品、所謂フロントラインプラスのジェネリック薬品として、フィプロスポットプラスキャットが発売されました。成分・分量、効能・効果、用法・用量はフロントラインプラスとほとんど変わりません。本製品は猫に配慮し、先端が皮膚に触れても痛くないように丸くした、チューブ型ピペットを採用することで、薬液が毛に付きにくく確実な投与が可能になっています。製品はサイズごとに外箱、ビロー包装を色分けし、一目で見分けられるような工夫を凝らしています。さらに、国内自社製造であり、品質にも配慮しています。価格はジェネリック薬品なので、フロントラインプラスより、相当安くなりました。ただ、動物病院によっては取り扱ってない場合があるので、直接動物病院に問い合わせて下さい。

フロントラインシリーズの新しい駆除剤のブロードラインについて

ブロードラインはノミに有効なフィプロニル、ノミの卵の孵化阻害及びノミ幼虫の変態阻害に有効な)(s)-メトプレン、条虫に有効なプラジクアンテル、さらに回虫、鉤虫の駆除及び犬糸状虫症の予防に有効なエプリノメクチンを配合した広範な抗寄生虫スペクトラムを有する猫への投与が容易なスポットオンタイプの外用薬です。成分・分量は1ml中フィプロニル83.0mg、(s)-メトプレン100.0mg、プラジクアンテル83.0mg、エプリノメクチン4.0mgを含有しています。効果・効能は猫の犬糸状虫の寄生予防、ノミの駆除、ノミ卵の孵化阻害及びノミ幼虫の変態阻害によるノミ寄生予防、回虫(猫回虫)、鉤虫(猫鉤虫)、及び条虫(瓜実条虫、猫条虫、多包条虫)の駆除です。用法・用量は犬糸状虫症寄生予防では、毎月1回、1カ月間隔で、猫の肩甲骨間背部の被毛を分け、皮膚上の1部位シリンジ全量を滴下する。投薬期間は蚊の発生1カ月後から蚊の発生終息1カ月後までとする。ノミの駆除とノミの卵の孵化阻害及びノミ幼虫の変態阻害によるノミ寄生予防と回虫(猫回虫)、鉤虫(猫鉤虫)、条虫(瓜実条虫、猫条虫、多包条虫)の駆除が出来きます。猫の肩甲骨背部の被毛を分け、皮膚上の1部位にシリンジの全量を滴下する。

ノミの駆除はスポットオンタイプ1本で3カ月に1回の新時代のノミ駆除剤のブラベクト

ブラベクトは猫に寄生するノミを駆除します。11週齢以上、1.2kg以上の猫に使う事が出来ます。有効成分のフルララネルは、ノミ等の節足動物のに選択的に作用し、猫や人には安全な成分なので安心して投与出来ます。 ブラベクトは 1回の投与で 3ヶ月間 効果が持続し、 毎月の投与から解放され、 猫のストレスを軽減します 。また、 3ヶ月に1回の投与で オーナー様の手間が 省けて 簡便になりました 。ブラベクトスポット 猫用 は ノミに 3ヶ月間効果を発揮します。 ノミの駆除効果は 3ヶ月間続きます 。愛 猫にブラベクトを投与すると、有効成分「フルララネル」が吸収された血液をを介してすばやく全身に達します。ノミが取り付いて血液を吸おうとすると、体液や血液を摂取してブラベクトの有効成分であるフルララネルが、取り込まれます。フルララネルを摂取するとノミは動けなくなり、すぐに死に至ります。フルララネルの効果によって、ブラベクトは3カ月間ノミを駆除します。包装は1本単位で、価格は3カ月間効果あるので高いですが、1カ月単位で考えると同じ位です。

現在発売されている動物用医薬品の猫ノミ駆除剤について

月1回飲ませるノミ駆除剤のコンフォティスについて

コンフォティスは最速級のノミ駆除スピードで、長く効きます。そして飲み薬だから全身くまなくしっかり効きます。また、被毛のべたつきや、人への薬の付着がありません。コンフォティスの有効成分はスピノサドで、猫のノミに効果あります。用法・用量は、猫の体重1kg スピノサド50mgを基準量として、本剤を1錠経口投与(投与前後に少量の餌を与えること)または混餌投与する。猫は体重1.4kg 以上から使用できます。また、猫は14週齢からから使用できます。猫の体重1.4kg 以上2.8kg 未満はコンフォティスS錠を1錠、体重2.kg 以上5.5kg 未満はコンフォティスM錠を1錠、5.5kg 以上11.2kg 未満はコンフォティスL錠を1錠与えます。コンフォティスは食餌と共に与えることで最大の効果が得られるため、投与前後には少量の食餌を与えます。コンフォティスのフレーバーは、豚由来のタンパク質及び加水分解した大豆が含有されています。豚肉や大豆に食物アレルギーのある場合は注意が必要です。コンフォティスを猫のに1回投与すると、通常約1カ月間新規のノミ寄生を防御します。コンフォティスの副作用に嘔吐が予想されます。投薬後数時間以内に発生します。嘔吐のほか下痢、食欲不振、元気消失、流涎が見られる場合があります。副作用が見られたら速やかに獣医師の診察を受けましょう。

まとめ

どのノミ駆除剤を愛猫にするか考える場合、愛猫が体に薬を付けるのを嫌がる場合や野良猫にやる場合は、飲ませる薬コンフォティスがいいと思います。愛猫の体に付ける回数を減らしたいならブラベクトを使います。また、薬の価格を安く抑えたいなら、ジェネリック薬品のフィプロスポットプラスキャットを使用します。一番のお薦めのノミ駆除剤はブロードラインです。理由はブロードラインは猫のオールインワン製剤で、いわゆる1剤でフィラリア、ノミ、マダニ、お腹の虫の対策が出来るからです。ブロードラインは他のノミ駆除剤から比べると高いですが、お腹の虫の駆除剤1つだけでも高い薬も入っているので、トータル的にはお得です。ブロードラインは欠品が起きる位売れています。猫にどの種類の駆除剤を使うかは、愛猫にストレスにならない投与方法を選ぶ必要があります。

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