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犬が冬にかかりやすい病気と、早期発見のためにできること

動物看護士
安田明日香
[記事公開日] 2019-02-07 [最終更新日] 2019-02-08
冬になると泌尿器系の疾患や呼吸器、循環器系の疾患、関節の疾患など、寒さや乾燥が原因となる病気が多くみられます。これらの病気はなぜ冬に多いのか、こうした病気を予防、早期発見するためにはどうしたら良いのかをまとめました。
朝晩が冷え込み空気も乾燥している冬は、犬の健康にも影響を及ぼす気候でもあります。人間が体調を崩しやすいように、犬も体調を崩すことが多くなるため、より一層、健康管理をしっかりしてあげる必要があります。まずは、冬にかかりやすい病気を知り、予防と早期発見のためにはどうしたら良いのかを知ることから始めましょう。

冬にかかりやすい病気とは?

冬にかかりやすい病気はたくさんありますが、特に多い病気として「泌尿器系の疾患」「呼吸器、循環器系の疾患」「関節の疾患」があげられます。これらの病気は季節を問わず発症する病気でもありますが、冬になると悪化したり、普段はなんともないのに冬にだけ発症したり、特に注意をしておく必要があります。では、それぞれの病気の原因と予防法を紹介していきます。

犬が冬にかかりやすい病気と、早期発見のためにできること

泌尿器系の疾患

泌尿器系の疾患とは、膀胱炎(膀胱で炎症が起きてしまう)や膀胱結石、尿路結石(膀胱や尿道に結石が溜まり、詰まってしまう場合もある)など、おしっこに関わる病気です。これらの病気にかかると、「トイレに行くがおしっこが出ていない、出づらい」「血尿がでている」「おしっこにキラキラした砂のようなものが混ざっている」といった症状が出ることが多いです。特に尿道の長い雄犬、過去に同じ病気を発症した経験のある犬は、発症することが多いので特に注意が必要です。ストレスや食事内容なども原因の一つといわれていますが、特に冬に発症しやすい理由として、寒さからあまり喉が渇かず飲水量が減る傾向にあり、飲水量が減ると尿量も減るためといわれています。
何度も病気を繰り返す犬に対しては、生活環境の見直しや食事内容の見直しも必要ですが、これから気を付けていきたいと思っている方は、まず飲水量を増やすことから始めましょう。冬の飲水量の減りは仕方がない事ではあります。犬に「水を飲みなさい」と言っても自ら意図的に飲んでくれるものではないので、飲ませる工夫が必要です。例えば、水が冷たすぎる場合は常温より少し温かくしてみたり、散歩のタイミングで飲ませてみたり、フードに少しお湯を浸して食事と一緒に水分補給が出来るようにするなど、様々な方法を試してみましょう。

呼吸器、循環器系の疾患

気温が下がり空気が冷たく乾燥している時は、肺や心臓に負担がかかります。そのため肺や気管支に異常が現れたり、心臓病を患っている場合は症状が悪化したりする事が多くなります。呼吸器、循環器系の疾患にかかると、「咳が出るようになった」「呼吸がいつもより荒い」「生活は変わっていないのに急に体重が落ちた」といった症状が出ることが多いです。しかし、特に心臓疾患は症状に気付きにくく、おかしいと思った時にはかなり症状が進行していたという事も多いので、定期的に健康診断などをされることをお勧めします。また、特に高齢の犬や肥満の犬がかかりやすく、冬に症状が悪化してしまうと命にかかわる可能性もあるので、注意が必要です。
急な冷え込みによる寒さや空気の乾燥などが心臓や肺に負担をかけるため、部屋の温度を温かくしてあげる事や加湿器を使用し乾燥を防ぐことが大切になります。すでに心臓疾患を患っている犬は、寒い中長時間散歩したり、運動など体に負担のかかることをしたりするのは控えるようにしましょう。また犬に服を着せて暖をとったり、布団をかけてあげたりする方法もありますが、吸う空気が冷たいと、どうしても体が冷えてしまいます。部屋の室温をあげて部屋中が暖かいようにしたほうが良いでしょう。

関節の疾患

寒いと外に出るのを嫌がりいつもより散歩の時間が少なくなったり、運動不足になったりします。すると筋力が衰え関節へ負担がかかり、関節炎などを引き起こしてしまう可能性があります。また、寒い朝方など体が温まっていない時に急に動いて関節を痛めてしまうなどといった危険性もあります。関節を痛めると、「散歩で歩くのを嫌がる」「びっこをひくようになる」「足を触られるのを痛がる、嫌がる」といった症状があらわれます。特に高齢犬は加齢とともに関節が弱くなっているため、ちょっとしたことで痛めてしまう事もあります。また肥満犬は足や関節にかかる負担が大きいため、痛める事が多いです。特に心当たりがない時でも気づかないうちに関節を痛めてしまっている可能性があるので、病院で診てもらうことをお勧めします。
寒い時間帯の散歩は犬も飼い主も億劫になりがちです。冬の散歩は寒い朝方や日が暮れてからでなく、できれば温かい昼間の時間帯にしたいですね。小型犬であれば、室内で遊びながら運動をするという方法もあります。ただし、フローリングは大変滑りやすく犬が走り回るには危険が多いです。フローリングで滑って関節を痛めてしまうケースも非常に多いため、滑り止めのマットを敷くなどきちんと対策を行いましょう。

病気を早期発見するために

どんな病気でも早期発見することは大切です。犬は人間と違って「ここが痛いよ」とか「なんか気分が悪いよ」と教えてくれないので、飼い主が気づいてあげる必要があります。病気のサインを見つけるためには、普段から犬の様子を観察し、異変を感じとることが大切になってきます。例えば、「食事量が減っている」「いつもよりおしっこが少ない、多い、色がおかしい」「なんとなく元気がない」など、普段の生活のほんのちょっとした変化に病気のサインは潜んでいます。
そして、少しでも異変を感じ取ったら、「そのうち治るだろう」と放置せずに、動物病院へ相談してほしいと思います。「診察の結果、病気じゃなかったら恥ずかしい」と思う方もいると思いますが、「病気でなくてよかった」で終わればいいだけのことです。「あの時、ちゃんと病院に連れて行っていたら」という後悔はしたくないものです。その判断を間違えてほしくないと強く思います。

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