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犬にも危険!知っておきたい、命に関わることもある海辺の危険生物

愛玩動物救命士
西村ゆりこ
[記事公開日] 2018-06-07 [最終更新日] 2019-03-01
夏は、海で犬と一緒に楽しく遊びたい季節です。磯遊び、砂浜、海水浴など海遊びは犬にとって小さな冒険。犬、飼い主ともに楽しいアクティビティですが、実は、海には飼い主だけではなく犬にとっても、見過ごしてしまうと命に関わってしまうほど危ない毒を持つ危険な生物が生息しています。そこで、是非知っておいてほしい「海辺の危険生物」をご紹介します。
    犬にも危険!知っておきたい、命に関わることもある海辺の危険生物

    海辺にいる危険生物とは?


     水遊びが好きな犬たちにとって、海で遊ぶことは楽しみの一つです。しかし、楽しく海遊びををしている時に、犬が突然海から上がってきたり、海の中で「キャン」と鳴き声をあげたりした場合は、危険生物に接触したり、噛まれた可能性があります。
     海水浴の時期ではなくても、海水温が高くなると危険生物は海面や砂浜、波打ち際、磯に現れます。特に、近年の温暖化現象のためか、以前は海水温の高い熱帯の海にしか生息していなかった生物が関東近辺の海水浴場にまで出没するようになっているので要注意です。
    犬だけではなく人(特に子供)の命に関わる3種類の危険生物をご紹介します。

    カツオノエボシ(クラゲ)


     水色のビニール袋のような形をした浮き袋に、長い触手がついているクラゲです。この長い触手には強い毒があります。体長は10cmほどですが、猛毒を持つ触手は10m~50m近くもあり、この触手に触れると、人間の場合は激痛が走り触手に触れた部分が赤く腫れ上がります。ひどい場合は、アナフィラキシーショックを起こし死に至る場合もあるので注意が必要です。
     カツオノエボシの特徴は、近くに来たものに触手を巻き付け毒を発します。短毛種の犬の場合は、直接皮膚に触れる可能性が高く、長毛種の犬でも刺されることがあるので注意が必要です。
     また、砂浜に打ち上がり干からびた状態であっても、この毒の成分は生きているので、波打ち際などで犬と遊ぶ時には注意が必要です。

    •生息域は?
    通常は、水温の比較的高い海の沖合いに漂っていますが、風が強く吹いている時やそのあと、また台風などによって岸近くに打ち寄せられます。

    •対処法は?
     カツオノエボシは、長い触手から毒を発します。もし、手や足に触手が巻き付いていたら、素手では決して触らず、タオルやレジ袋などで手を覆い取り除きましょう。また、海水で洗い流すことが効果的です。真水や酢で洗うのは逆効果となるので注意が必要です。できるだけ触手を取り除いたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

    ヒョウモンダコ


     体調10cmほどの小さいタコで、浅い海の岩場や海底の砂地、海藻に付着して生息しています。普段は黄色っぽい透明がかった色でヒョウ柄模様のカラダをしていますが、興奮するとこのヒョウ柄に綺麗なルリ色のリング模様が浮き出ます。体調は10cmと小さいのですが、フグが持つ毒と同じ神経毒であるテトロドトキシンを持っています。そのためこのタコに噛まれると、神経麻痺、呼吸困難が起こり死に至ることもあります。

    •生息域は?
     もともとは、熱帯や亜熱帯といった温かい海が生息域でしたが、海水温が上昇しているため、関東近海にも生息し始めた猛毒を持つタコです。ヒョウモンダコも、風の強い日や台風の後などに海藻に付着して岸辺に流れてきます。

    •対処法は?
     ヒョウモンダコの持つテトロドトキシンに対しての解毒剤はないため、動物病院での素早い対応が必要となります。元気に海水浴をしていた犬が突然ぐったりと元気がなくなったら、すぐに動物病院へ連れて行って下さい。

    アカエイ


     アカエイは、背中の色が赤褐色〜灰褐色で腹部分は白く、黄色やだいだい色の縁取りがある平たい形のエイです。毒針を持つ尾までを含めると最大で2m近いサイズのものも生息しています。細く長い尾には、毒針のあるトゲがあり、そのトゲには釣り針と同じく返しが付いています。そのため、一度刺されると抜けません。毒はタンパク質毒で、刺された周辺の細胞を破壊し炎症を起こします。アカエイは、砂の下などに浅く潜り目や尾だけを砂の上に出しています。砂の色と似ているため、気がつかずに踏んでしまうと鋸歯状の毒トゲのある尾で攻撃されます。

    •生息域は?
     日本の沿岸の浅瀬、砂地、泥地に生息するエイの仲間です。海水浴場や河口でよく見かけられるので、海水浴をする際には注意が必要です。

    •対処法は?
     アカエイのタンパク質毒は、傷の中の細胞を破壊し炎症を起こし壊死させてしまいます。ひどい場合は、呼吸障害、嘔吐、下痢などの症状やアナフィラキシーショックを起こし死に至る場合もあるので、注意が必要です。このタンパク質毒は熱に弱いため、すぐに45度程度のお湯に30分以上患部を浸し、動物病院へ連れて行ってください。この時、冷水やクーラーなどで冷やすと痛みが増すため、冷やさないように気をつけてください。
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